キャッチアンドリリースを定義するルアーフィッシングを「スポーツ」と定義するならば世界中の釣りマニアが望むオリンピックの種目に釣りがあっても全く不思議ではない。歴史を振り返ると過去には一度だけオリンピックの競技種目として開催された経緯がある。ではなぜそれ以降はなくなってしまったのか、これからの東京オリンピックでも復活はされない…。その決定的な理由とは…。
釣りが種目にあった1900年パリオリンピック
釣りがたった一度だけオリンピックの競技種目になったことがあるのが1900年に行われたパリ五輪大会でした。
競技規定は2日間にわたって釣りをして、その間の釣った魚の数で競うというものだったらしいですが、どうやら非公式の協議だったらしくて、誰が優勝したのか、どこの国の誰が参戦していたのかもはっきりとした記録は残されていませんでした。
非公式協議というのも、そのれもそのはずこのパリ五輪時には同じく同時期にパリで行われた「万博」との同時開催とのこともあり、客を惹きつけるための「売りネタ」にされたという説があります。それこそ”釣り文句”です(苦笑)
東京オリンピックでは議案に上ったことも…
東京オリンピックの開催にあたっては、一度は釣りが競技種目の中に含まれる案が持ちあがっていたそうです。
持ち上がった…はいそうれだけでした。
釣り種目よりも、結果的にサーフィンが選ばれました。その理由は圧倒的に「一般人を惹きつける」という理由かららしい。
そう考えるとやっぱりまだまだ釣りって、どこかオタクというか…やぼったいダサいイメージの方が強くて釣りがカッコいいスポーツというイメージからはかけ離れているのが現状のようです。
選ばれない決定的理由
釣りが競技種目に選ばれない最もたる理由は、釣りのターゲットが「魚」という生き物に限らているから、オリンピックの精神に反するとの見方が有力です。
かつて射撃のターゲットは”生きた鳩”だったこともあったそうですが、考えてみてください食べるための殺傷と、ゲームやスポーツとしての殺傷…。いろいろな価値観や宗教上の問題が交錯するオリンピックの競技においていちばん難しい課題なのです。
だから釣りがオリンピックの議題にあがるときには、投げて距離を競う「キャスティング」が無難だといわれています。しかし現実にはその他の人気度や知名度で現実に開催までには至っていません。